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2014年8月17日 (日)

猫の想い【1】 帰還猫マメ

旧盆も終わった我が家。
今年も先祖や親族、そして家族であった動物たちを迎えました。

我が家にはかつて、猫を中心にいろんな動物たちが過ごし、
かけがえの無い思い出を残していってくれました。

その動物たちが残してくれた思い、そしてその間、私が見聞きした出来事などを、
ちょっとご紹介したいな、なんて思います。

猫は里親が大好き!
そういうお話です。

まずは、我が家の先代猫、モカの兄弟だったマメについて、お話しします。


マメとモカの兄妹と初めて出会ったのは、1998年の5月のGWの事でした。

Lake3


神奈川の某湖畔の貸しボート屋さんの敷地に捨てられていて、
貸しボートの客だった私は、敷地の菜の花畑でモンシロチョウを追いかける、
若猫だったモカに心を射貫かれました。

推定、生後半年くらいの雌猫のモカは、私に抱っこされると、
ふにゃぁ、と体の力を抜いて身を任せます。
抱っこ大好きな子でした。

可愛いなぁ、と思って頭を撫でていると、突然体に力が入って腕から降りようとします。
足下に、兄弟のマメがいて、私を睨み付けています。

「妹に何をするんだ!」

と言いたげで、それに呼応して暴れるモカを下ろすと、2匹は遠くに走って行きました。

「1匹だけでも貰ってくれる人が居たらいいんだけどねぇ」

心ない旧飼い主に、無理矢理押しつけられた貸しボート屋さんの女将さんが、
そんな事をつぶやきます。

その当時、婚約したばかりだった私は、妻に相談する前に、半ば決めました。
雌猫の方を貰い受けたいと告げ、その2日後に引き取る事にしました。

籠を持参し、マメが昼寝している隙にモカを籠に入れ、
素早く帰宅する事にしました。

兄妹を引き裂く、可哀想な事をしてしまいましたが、
まだ私も結婚前で、婚約していた妻はまだ猫飼い経験の無い人だったので、
2匹は無理だと思っていました。

そしてモカの一生の面倒を見る、そういう思いで事後承諾で妻に報告。
慌てて妻は週末、モカがどういう子かを見にやってきましたっけ。

Mocha0
我が家に来たばかりの頃のモカ。

さて、湖畔からモカが居なくなり、マメは一週間くらいずっと、
妹のモカを探していたようです。

しかしその後立ち直り、元気に男の子らしく、
湖畔で魚や鳥を捕って過ごすようになりました。

モカを貰い受けた3カ月後、マメの様子を見に行ったら、
湖畔のマメは、スズメの死骸の前で満足そうに眠っていました。

「初めて捕まえた鳥だ」

マメを可愛がっていたボート屋の親父さんが、そう教えてくれました。
家の中で閉じ込めて飼うより、この子は自然の中で伸び伸びと暮らして、
こちらの方が幸せなんだ、そう思いました。

しかし、それから間もなく、マメが行方不明になった事を聞きます。
静岡の清水から来た釣り客のクルマに乗り込み、そのまま乗っていってしまったらしい。
お客さんの連絡先がはっきりせず、結局マメはそのまま行方不明。

途中で驚いて車外へ逃げる可能性も高かったので、
ボート屋さんは家族総出で、途中の道路を延々と探したそうですが、見つからない。
数ヶ月経っても見つからず、ボート屋さんも諦めていたそうです。

私もその頃、その話を聞いて、既に嫁となっていた妻に伝えました。
その頃は妻もモカを溺愛していたので、夫婦で心配になりつつも、
望みが高くない事も了解していたと思います。

しかし。
その半年後、マメはボート屋さんのある湖畔に戻ってきました。
体はボロボロ、片方の耳は端が千切れ、片目は失明。
ヨタヨタとしながら、可愛がっていた親父さんの足下へ、真っ直ぐ戻ってきました。
静岡から推定で100km以上の道のりを、半年以上掛けて。

帰りたい、会いたい。その思いだったのでしょう。
道中、他の猫からいじめられ、片目を失いながらも、帰ってきたのです。

親父さんは大喜び、女将さんも息子さんも、その後マメを大切に可愛がりました。

Mame

写真は晩年のマメの写真。2007年の5月撮影。
片目なので、後ろ姿でご容赦ください。

ボート屋の客の友人から、そろそろマメの寿命が近い事を聞かされて、
妻を湖畔に連れて行き、マメに引き合わせました。
モカが大柄な子に育ったのに比べ、マメは若い頃の苦難で成長が止まってしまい、
若猫だった頃の体格のままでした。

マメは翌2008年、腎臓の病気で虹の橋へ。
妹である我が家のモカは2009年、肺の病気でマメの下へ旅立ちました。

この兄妹は、本当に人間の事が大好きで、そして綺麗な心の持ち主でした。
かつて、この子達を湖畔に捨てた元の飼い主の行いが信じられず、
しかしその反面、この子達と出会えた運命には、感謝したいと思っています。

98年の5月、私があのボート屋さんに行かなければ、
モカやマメに出会う事もなく、
私達もこれほどの猫バカ夫婦にはならなかったかも知れません。

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